〔064〕奥穂高岳 (3,190m)

    標高差:1,034m
累積標高差:2,701m

2016年09月10日


日本百名山に戻る

長野県岐阜県
日本百名山』   これは栃木の山友が送ってくれた山レポに感激した小生が勝手にHPにしたものである。
本HPは筆者が登った山ではありません。
山友から送られて来た山レポでHPを作成したことは過去にもあり、自分では難攻不落だと思っていた
笈ヶ岳を山友が走破したので、それに感動して簡単なHPを掲載したことがある。
今回のジャンダルム〜西穂高縦走は'08年においらの方が先に走破しており、記憶が薄れて来た頃に山
レポが送られて来たので懐かしく読まさせて頂き、殆どの写真が同じ場所のものだったので、良い景色は誰が見ても良いと感じるものだと思った。
彼はとっくに日本三百名山を完登されており、現在は日本百名山の2巡目であり、それも奥穂高が済ん
だので、そろそろ終了しそうだ。日本百名山も済んでいないハイカーに取っては雲の上の人に違いない。
おくほだかだけ
2日目:穂高岳山荘〜奥穂高〜ジャンダルム〜西穂高〜RW駅
Road Map :前日は上高地から涸沢岳へ登り、穂高岳山荘で宿泊する。
Route Map:穂高岳山荘から奥穂高岳を通り、馬の背、ジャンダルムをRW駅まで縦走する。
縦走時間:10時間04
標準時間:
時間40
910() 3:30 起床。珍しいことに周囲でいびきをかく人がいなかった。暗い中で外に出てみると
満天の星で天気は最高が予想される。気温
4℃。朝食は 5:15 から早い者勝ちということで早めに並ん
で早めに朝食にありついた。
5:41 出発。山荘が朝日に染まっている。自前の朝食をとっている人などは早めに出発しているが奥穂高岳の急坂は渋滞することなく進めた。常念岳から蝶ヶ岳につながる稜線や
笠ヶ岳が美しい、標高を稼いでいくと槍ヶ岳や黒部五郎岳、水晶岳、剱岳も姿を現す。富士山も見える。
7:18 奥穂高岳到着。気温6℃。山頂は写真の順番待ちだが争って写真を撮るほどではない。
正面にこれから進むジャンダルムが聳えている。大半の人はここから前穂高岳経由で重太郎新道を下り、岳沢ヒュッテを経て上高地に下る。
穂高岳山荘が朝日に染まる中、出発準備をする。
常念岳から登る日の出。今日も天気が良さそうだ。
ジャンダルム方面に進む人は思ったより多い。馬の背を過ぎロバの耳を通過するあたりが本コースで最も危険な場所である。ペンキでコースを示しているが足場を確保するのに時間がかかる。おまけに急峻な傾斜でありながら全コースを通じて鎖がほとんど無い。
2回目の奥穂高岳(3,190m)では記念撮影の順番待ちとなる。
ひたすら両手両足を使って登り下りを繰り返し 7:25 ジャンダルム(3,163m)に到着した。
なかなか登れる場所でない山頂からの景色は感慨がある。山頂に
18分滞留し 7:43 下山。
ここから先も危険な細尾根やザレ場の下りがある。このコースでは滑落以外にも落石の危険が多く、
落石を起こさないことに細心の注意を払わなくてはならない。歩いてきたピークを振り返るとここを
下ってきたことが信じられないような急斜面である。
これから登る馬の背からの尾根筋を見る。
手前左に霞沢岳、右に焼岳、遠く乗鞍岳、更に奥に御嶽山の山々。
山荘で知り合った同行者2名と行動を共にする。
ジャンダルムのてっぺんにはハイカーの姿が見て取れる。
ロバの耳付近を通過する。
苦労して登って行くハイカー。ヘルメットで危険度を感じ取れる。
振り返り奥穂高方向を見るが、逆光となってしまった。
岩壁を登っては下るを繰り返して行く。
ジャンダルムへの登り口へは南西方向まで回り込む必要がある。小さく見えるハイカーが歩いている所が、コースなのだからビビッてしまう。(実際はそう怖くはなかった。)
9:33 天狗のコル(2,840m)到着。ここに岳沢ヒュッテから直接登ってくる道がある。ザレ場の急登で
あり登りはともかく下りは絶対に歩きたくない道である。
下って来た尾根を振り返り奥穂岳を見る。
どこから見ても直ぐにそれだと判る槍ヶ岳は同定のランドマークだ。
小さく富士山も見えている。
ピンぼけであるが、焼岳を眼下に見下ろす地点まで下って来た。
天狗のコルからは急登で 10:00 に天狗の頭に到着。この段階で予定時間に90分ほど遅れている。この理由は安全確保のための時間がかかることに加え、3名で歩いているため各人の時間の使い方が違うこと、安全確保のため距離を開けて歩かなければならないこと。たまにある長い鎖場では1名が上りきるまで待機しなければならないこと。すれ違いのために待ち時間がかかることなどである。このコースで渋滞が発生した場合は危険度不が増す上、下山時間が延びRW時間あるいは釜トンネル閉鎖時間に間に合わなくなる危険もある。集団登山の経験は少ないがメンバーの能力差があった場合は更に時間がかかるのだろうと思った。 間ノ岳は確認せずに通過してしまった。
12:06 赤岩岳通過。西穂高岳は目の前である。山頂にはRWW利用の多くの登山者がいる。
西穂高岳に着けばあとは一般登山道になると期待に胸膨らませて最後の一頑張り。
振り返り、何度も何度も槍ヶ岳を見てしまう。
下って来たザレた岩峰を見る。
間ノ岳(2,907m)を下り終えて、小さなピークに登り、振り返り間ノ岳への岩峰を見る。
西穂高岳が見えて来たが、縦走路にはまだ天狗岩のピークへの登りが待っている。
12:12 西穂高岳到着。かなり尖った美しい山頂である。足の踏み場も少ない山頂であるが 12:30 まで休憩。71歳の熊代氏もわれわれとほぼ同様の力を発揮してここまでたどり着いた。天狗の頭で90分の遅れがここでは60分の遅れになっており、多くの休憩やすれ違い待ちにもかかわらず健闘したといえる。ピラミッドピークに向かう下山道は案に相違して厳しい下りであった。ここで気を抜くと怪我をすると思い再び精神集中する。13:10 ピラミッドピーク到着。
下山側での縦走では西穂高岳へ登りが最後の登りとなる予定。後ひと踏ん張りとなる。
山荘から上高地まで4.0km(140)、RW駅までは2.0km(60)。途中で牛山氏にお願いし新穂高無料駐車場から沢渡駐車場まで送ってもらうことになった。RW駅まで近いと思っていたが200m以上下って少し登り返す。くたびれている体には少し応える道。上高地に下りなくて良かった。一般登山者がRWで西穂高に登る場合でも結構大変な道であることも分った。15:45 ようやくRW山頂駅到着。ゴンドラは 15:55 に出発。料金は片道1600円。ゴンドラを乗り換え新穂高の駅に 16:15 到着。登山管理事務所に下山届けを出し無料駐車場に戻る。沢渡駐車場に 17:20 到着。新穂高と上高地は離れすぎで交通の連絡が悪いため一人ではなかなかこのような方法は取れなかった。天気は快晴でこのような登山日和はなかなか出現しないほど。17:48 現地出発。梓川SAで夕食をとった後 21:32 自宅到着。気温26℃
13:40 西穂独標到着。西穂の3つのピークはいずれも人が多い。体力に応じて自分のいけるピークで満足するのだろう。西穂独標から3つのピークが綺麗に並んで見ることができる。
14:21 丸山到着。ここで引返す軽装グループも結構いる。
14:40 西穂山荘到着。大きな山荘で人がたくさんたむろしている。
今夜の宿泊者はおびただしい数になっているのだろう。
1日目:上高地〜涸沢岳〜穂高岳山荘に戻る。